サルシカの2014年の米づくりもいよいよラストなのだ。
今年は三重県津市美里町の細野地区、平木地区の2ヶ所、計5枚の田んぼをつくったので稲刈りも大変だったのだ。
しかも農業支援スタッフの研修も兼ねて、昔ながらの「はさ掛け」という天日干しをやったりしたので、ますます大変!
あと、よく考えてみれば、昨年はイベントとしてたくさんの人に手伝ってもらっていたのに、今年は「研修」という目的があったものだから、他の隊員に声をかけるのをすっかり忘れており、研修スタッフという名のおじさん2名はすっかりヘロヘロ状態であったのだ(笑)。
で、最後の作業こそは、みんなに声をかけて助けてもらおうということになった。
こんな時、すぐさま駆けつけてくれるのが、サルシカ隊のすばらしきところである。
軽トラの荷台で遊ぶ3人。
左からウッディ山本、坂下さん、レッ津!ノルディックのたむけん。
他にも、女性の坂倉さん、そしてサルシカ副隊長のキヨちゃんもヘルプしてくれた。
ありがたいのだ。
この日の作業は先日はさ掛けした稲わらの脱穀。
つまりモミだけにする作業である。
「じゃあ、キミからやってみようかあ」
本日の先生は西川のお父ちゃん。
が、すいません、それはたむけんです。
研修スタッフではございません。
「まあ、誰でもええやないかあ、勉強しとけい」
というわけで、たむけんは脱穀のプロと化しました(笑)。
「ほんなら次にワラの結束の仕方を教えるぞ、おい、キミたちよーく見ておきなさい」
西川先生、そのふたりも研修スタッフじゃございませんよ〜(笑)。
わざとやってるでしょ、もう!!
ま、そんな冗談はさておき、まじめにワラの結束の研修。
研修スタッフの中谷さん、がんばってます。
もうひとりの研修スタッフの上出さんはというと、実は前日少し足をくじいて本日は見学。
たむけん、ウッディ、坂下さん、坂倉さん、キヨちゃん、ワタクシは肉体労働に勤しみます。
結束したワラ、脱穀し終えた米、道具、機械をどんどん運搬。
車が入らないので一輪車と身体をフル活用。
汗が流れて止まらない。
結束したワラは西川先生の家のツシ(屋根裏のことらしいです)に運び上げる。
これもひと苦労。
で、ここで乾燥させたワラをどうするかというと・・・・
ヤギのニコちゃんの冬のあいだのごはん(笑)。
今は草があるからいいけど、冬はなにもなくなるからね。
いっぱい食べて大きくなって、早くお乳を出してもらわねばならぬのだ。
午後から研修スタッフはパン焼き研修。
実はまもなく開催されるコミュニティ・カフェ用にパンを振る舞おうということになり、せっかくなのでふたりの研修生にパンの焼き方を覚えてもらうことに。
先生は、うまっぷのM子。
「じゃあ、パン生地をよくこねたら、8等分に切って〜」
生徒は足をくじいた上出さん。
名誉挽回とばかり張り切ってやるものの、ケーキのように8等分にすれば楽なのに、なぜかお好み焼きのように縦横にカットし、しかも8等分以上になり、しかもしかも均一じゃないサイズになり、もう収集がつかない状態に。
「これってさ、料理の経験あるなしの問題じゃなくて、算数の問題じゃない? いやそれとも精神的な問題かなあ」
身もフタもないM子の言葉に、研修スタッフ上出は必死にこね直すのであった(笑)。
が、そんな失敗を繰り返しつつも、パンはこんなに見事に焼けた!!
コミュニティ・カフェの運営女性チームの方々にも試食をしてもらい、味的にも見た目的にもOKをいただく。
それにしてもパンのパワーはすごいなあ。
焼くとどんどん人が集まってくる。
地域おこしはパンで成功するのではないか(笑)。
こちらはM子作の栗入りパン。
果糖していないけれど素朴に甘くておいしいのだ。
隊長のワタクシは、実は残ったパンでワインを飲むのを楽しみにしていたのだ。
が、ワインを開ける間もなく、どんどんパンは食べられていき、結局日暮れにはすべてのパンがなくなってしまった。
うーむ。
仕方がない。
では、新米で栗ご飯を炊いて、それでワインを飲むことにしよう。
こうしてサルシカ米の2014年の稲刈りは終わった。
収穫祭は、2014年10月5日に開催予定である。
詳細は「こちらのお知らせ」を御覧ください。